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北海道伊達市館山町21番地5

(since.2015.5.1)

アートビレッジ文化館完成によせて

April 1, 2015

かつて絵画は、持てる知識を総動員して秩序立った「世界」を再構築することを目指しました。その時代やその地域の思想によって描かれる「世界」にはバリエーションがありますが、しかし現実世界に対する何らかの共通認識を持とうとしています。

 

それから時代が進んだ現代の絵画の多くは、個々の持つ価値観の「独創的表現」を求めて、銘銘が新しくあるための情報収集(知識や技術の習得もそのひとつでしょう)を欠かすことがありません。しかし独創性ありきの考えから生まれるそれは、相対的なものであって「世界」を再構築するというような知性の結晶化からは離れた次元のもののように見えます。自分自身の体と心で現実世界に向き合ったことの表現こそが、本当の意味での独創性を持ちうるのだと考えます。

 

「住まう」ことに慣れた既存の世界に、もう一歩踏み込むような眼で、あらためてその在り方を問うてみること。まず自分自身が信じ、また人と分かち合えるものは何かを探すこと。それがより高い次元を目指そうとすること。そのような価値観がもつ財産が、もう一人のそれと交わり、人から人へ受け継がれ、やがて文化になることーこれらのことを理想として「野田・永山塾」は古典的デッサンという手法で、人間として目指すべき美の根幹を探ってきました。

 

このたび改修された新しい空間は、絵を描くことができますが、厳密に言えばそのための工房や作業場や教室ではありません。絵を描く者も描かない者も、大人も子供も人間としての誇りをもってよりよく生きるとはどういうことかをここで考え、何かを創造できればと願って形作りました。

 

人間はかつて、そういった空間を確かに持っていました。今はどうでしょうか?あるいは必要ないでしょうか?

 

空間なまだ、準備が整ったばかりです。私たちみんなにとって、感じたことのないくらい大きな可能性を与えてくれる「精神精錬の場」をこれからここに創りあげていきます。

 

本質的な美の探求精神が文化となることを願って。

 

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